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スターと私の映会話! (集英社文庫)

スターと私の映会話! (集英社文庫)

戸田 奈津子

スターと私の映会話! (集英社文庫)

定価: ¥ 600

販売価格: ¥ 600

人気ランキング: 104075位

おすすめ度:

発売日: 2003-08

発売元: 集英社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



知的エンタメ書
 面白い!面白くて、ためになる。!同様に知的興奮を味わったのは、新潮新書の映画エッセイ『使ってみたい映画の英語』。この本は、映画マニアの私が「あっ、なーるほど!」とうなる箇所満載である。この本における私の「目からウロコ」体験を紹介しよう。



 まず、高校の英語教師として、長年疑問に思っていた『カサブランカ』の名セリフ “Here’s looking at you, kid.”の文法解説。私がこれまで本やネットで目にしてきた説明は二つあって、一つめは、「Here’s to looking at you, kid.(君を見ることに乾杯)という文からtoが省略された」というもの。もっともらしい説明だが、こんなことはあり得ない。 “Here’s to you.”(君に乾杯)からtoを省略すると“Here’s you.”、 “Here’s to your health.”(君の健康を祝して乾杯)からtoを省略すると“Here’s your health.”になるが、こんな英語聞いたことがない。toを省くと、乾杯の意味は完全に消える。二つめの説明は、「ここにlooking at youが存在する」と解釈するというもの。一つめの説よりましだが、こう解釈して、本当に「乾杯」になるの?ところが本書を読むと、三つめの説が紹介されていて、それは「この場所が君を見ている」というもの。著者は、これら三つの説を「不可能、不自然」とバッサリ斬った上で、「目からウロコ」の解説を展開する。喉の奥に刺さった小骨が数十年ぶりに取れた気持ちの良さだ。“Here’s looking at you, kid.”と祝杯を挙げたくなった。



“I love you.”は「愛してる」という意味だと思っていたが、これは単なる思いこみだった。著者は『タイタニック』を例にとって、全く違う意味になる場合があることを示している。私も『タイタニック』が好きで、DVDを2回観たが、気が付かなかったなあ。



 「?を見張る」という意味の英語がなぜkeep an eye on ? になるのか不思議だった。なぜなら、見張るときは両眼でしっかり見張るのに、an eyeが使われるからだ。しかし、本書を読んで納得。



 『サタデー・ナイト・フィーバー』は、「ディスコ万歳!」のお気楽映画だと思っていたが、本書によるとむしろディスコを否定する映画だとか。もう一度見直してみたが、確かにそうだ。トラボルタのダンスは楽しめるが、著者が言うように、もっと奥深い人間ドラマだったのだ。



 『シックス・センス』は、若い監督が作った新感覚のホラーで、その新しさが受けたのだと思っていたが、本書によると、ヒットした最大の要因はその「古さ」らしい。なるほど…。



 仮定法過去完了は、過去の事実と反対のことを仮定する用法だと思っていたが、本書によると、未来のことを仮定するときにも使われるという。例として『ミッドナイト・ラン』が挙げられていたので、さっそく買って観てみたが、なるほど。こんな高度な仮定法の使い方があるんだなあ…。知らなかった。



 『欲望という名の電車』は、前に観たとき、「欲望」をテーマにしているのだろうとは思ったが、よくわからなかった。本書は、「欲望」というテーマに「墓場」という補助線を引けと言う。そうすると、この映画の内容が、すっきり理解できた。著者のお陰である。幾何の問題と同じで、補助線の威力は抜群だ。



 私は授業で、「固有名詞に冠詞が付く例」を何回か生徒に教えてきたが、これは私の誤解だった。本書では映画『ゴースト』を例に、登場人物の名前に不定冠詞aが付かない場合について解説しているが、明快だ!



 『羊たちの沈黙』のラストシーン。私は今まで字幕翻訳(翻訳者は戸田さんではありません)のおかしさに気が付かなかった。本書は字幕には全然触れていないが、確かに、本書のように解釈しないと、この映画らしい怖い終わり方にならない。



 新潮新書の『使ってみたい映画の英語』と『スターと私の英会話』は知的エンタメ書の双璧だ。

映画を楽しめます
簡単な英会話を使って映画の紹介。英会話は日常では使えると言う感じはしませんが、思わず載っている映画が見たくなってしまうような本でした。

裏話が楽しい
戸田さんと、スターの2ショット写真もいっぱい☆
かなり羨ましいです(笑)
映画が好きな人なら、かなり楽しめます。
この本を読むと、是非映画を英語で理解したくなります。
細かいニュアンスもすべて聞き取りたい!!
そんな気持ちにさせてくれます。

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